【眠り研究:第15回】かゆみで眠れない!その原因
「眠り」研究
今回からはいつもと趣向を変えて、季節の変わり目に起こりやすい不眠の原因『かゆみ』について、お話をします。
眠りたいのに、かゆみで眠れない
眠りたいのに、腕、足、脇腹、背中がムズムズかゆい。たまらずかいてしまうと、さらにかゆみが増してしまう。かゆみ止めを塗っても、かゆみが引くのは一時的で、布団に入ればまたかゆみが出てきてしまう…すごく、つらいですよね。この情報を発信している私も、子供のころから敏感肌・アトピー肌で、かゆみで眠れなくなってしまった経験を何度も繰り返しており、このつらさに悩まされてきました。
つらい不眠を引き起こすかゆみについて、「なぜ、起こってしまうのか」を知り、正しい対処法を探っていきましょう。
●かゆみの原因は、いくつもある
かゆみが起こる原因について、いくつ思い浮かびますか?細かく分けてしまうとかなりたくさんあるのですが、今回は大きくまとめて、次の7つをあげてみます。
〇肌に何か触れた時
〇特定の食べ物
〇虫刺され
〇温度差
〇乾燥
〇肌が傷ついた時
〇意識
想像していた原因ばかりでしょうか?中には、「それが原因なの?」と不思議に思うものもあるかもしれませんね。それでは、『かゆみ』について、もう少し詳しくお話していきましょう。
●かゆみが起こるメカニズム
かゆみはどうして起こるのでしょうか?
先ほどあげたように、かゆみの原因はさまざまです。
本来、『かゆみ』は、ヒトの防衛本能の一つです。一番わかりやすい例として、肌に何か異物が付着してしまった場合の体の反応を見てみましょう。肌がセンサーとなり、肌に何かが触れた刺激からヒスタミンが分泌されます。次いで、脳が「かゆい」と認識し、肌から異物を取り除くために肌をかくように行動します。肌をかいてかゆみの原因の付着物が無くなれば、かゆみがひいていくのです。
ただ、先ほどあげた原因の中には、肌に付着したり直接働きかけるものと、そうではないものがありました。これは、どういうことでしょうか。こちらは明日、詳しくお話していきます。